なぜ勉強したくない、働きたくない人に育つのか?

下流志向

概要≫

小学一年生、これから初めてひらがなを習うというその瞬間に、子どもがこう質問する。

「それは将来、何かの役に立つんですか?」

なぜこのような質問に至るか?という著者の見解はこうだ。

昔 の子どもは、社会に参画するのにますば家の手伝いから始まった。昔の家事は重労働で、それこそネコの手も借りたいほどであったから。しかし、今、家事はそ こまで重労働ではなくなり、ネコの手は要らなくなった。母親としては、子どもにおとなしく座ってもらった方が楽なのだと。

今はもっぱら、子どもが社会に初めて参加するのは、買い物の時。1歳でもお金さえ払えば大人と同じに扱われるこの行為が、歪んだ全能感を植え付けている。

 

 

 

感想≫

要は、お手伝いを家でいっぱいさせろということらしい。

個人的には、小学1年生が「それは将来、何かの役に立つんですか?」って言えるって結構頭が良いと思ってしまうんですが・・(笑)
わたしが小学1年生の時、そんなことカケラも考えなかった。そんな小さな時から将来を考えられるというのは、ある意味すごい。

 

 

それから、こちらの先生を否定するつもりは全くないのですが、”動機づけ”というのは大切な気がします。
こちらの先生も学生から「この学問を学ぶことは、どんな意義があるのですか?」とたびたび聞かれるそうで、やはり絶句に似たような感情を抱くそう。

 

けれど、いくら大学教授の職務が研究とはいえ、「おもしろさは自分で見つけろ」と言わんばかりの姿勢は”後世の教育の発展”という見方からすると、若干乱暴なような気がします。

せめて、「どんなところに面白さを感じるか?」という考えだけでも教えていただけたら嬉しいなと・・・。

 

という別件で個人的な感想は置いておいて、お手伝いをたくさんさせるのは個人的には良いことだと思います。

仕事=誰かの笑顔を作ること なら、一番最初の仕事はきっと「お手伝い」だと思う。

 

確かに、子供にお願いするより自分で済ませたほうが早いし、汚してしまう危険性も低いけれど、せっかく「やりたい!」って言ってくれる時期に、「いいから座ってて!」となると、お手伝いしてほしいなぁというときには、すっかり大人しくゲームとかやられていそう(笑)。

 

 

自発や自立を願うなら、親もできるところから協力したいですね。

↑上記記事は、2013年11月に書いたものです。

 

 家の手伝い=将来”仕事で使える人間”は本当か?

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≪2016年7月6日 追記≫

以前、この本を呼んだ時は、”手伝いをさせないから、誤った全能感を植え付け、結果意欲の乏しい人に育つ(要約)”という話を聞いて、「そうなんだぁ~」くらいにしか思わなかったのですが、最近「本当か?」と思うようになりました。

 

 

 

こちらの著者さんの他にも、『子ども時代のお手伝いの経験が、社会に出て通用できる人になる基礎を育てる』といった発言をされている方がいます。

 

 

 

簡単に説明すると、とある大企業で「優秀」な新卒を採用した。しかし、いざ働かせてみると、彼らの上司の一部から「使えない」とのクレームが寄せられた。人事が「使える」と評価された新卒と、「使えない」と評価された新卒を調査したところ、「小さいときに手伝いをしていたかどうか」で「手伝いをしていなかった新卒が使えないと評価されていた」との結果が出た。

よって、面接時に家庭での手伝いの有無をヒアリングし、手伝いをしなかったと答えた学生は、どんなに成績が良くても採用しなくなったという。(詳細:President Online 子どもを将来仕事に困らない人間に育てるには)

 

 

ということで、わたしの周りにいる方に、「小さいときお手伝いをしていましたか?」という緊急アンケートを実施しました。

 

  1. 33歳(男性)大手都市銀行勤務
  2. 36歳(男性)飲食店経営
  3. 34歳(男性)会社経営
  4. 33歳(女性)臨床心理士
  5. 30歳(男性)派遣業
  6. 34歳(男性)大手人材派遣会社勤務
  7. 22歳(男性)ネットワークビジネス関連
  8. 37歳(男性)会社経営

 

上 記8名のうち、「働きたくない」と明言しているのは、22歳男性。(将来の夢は、自分の好きな時間に起き、一日中好きなことをすること、だそうです。こう 書いてしまうと、「ゆとり世代は・・」とか言われてしまいそうですが、「宝くじで3億当たったら会社を辞める」と考えている人は相当数いると思われます し、彼は心の声が大きい正直者・・と言えるのかもしれません。彼の名誉のために、念のため補足まで)

 

 

 

 

さて、結果は次の通り・・・

 

 

 

  1. 33歳(男性)都市銀行勤務 ⇒ してない
  2. 36歳(男性)飲食店経営 ⇒ してない
  3. 34歳(男性)会社経営 ⇒ してない(皿洗いなどたまに)
  4. 33歳(女性)臨床心理士 ⇒ してない
  5. 30歳(男性)派遣業 ⇒ してた(買い物、皿洗いなど)
  6. 34歳(男性)大手人材派遣会社勤務 ⇒ よくした
  7. 22歳(男性)ネットワークビジネス関連 ⇒ してた
  8. 37歳(男性)会社経営 ⇒ してない(実家が自営業なので、小遣いもらう代わりにやる程度)

 

 

 

「手伝いをした」と答えた人は、8人中3人。わたしの周りにいる人だけに限っていえば、バリバリ働いている人ほど、「していない」と答える人の割合が多いです。

 

President Onlineの記事を信用していないわけではないのですが、上記案件で言えば、「人事」の人が調査をしていたわけですよね?わたしは会社員時代、市場調査 の仕事をしていました。なので、調査の仕方で結果がものすごく変わることを良く知っています。調査方法をご存じとは言えない方の調査では、調査結果が人に よりかなりのバラツキが出ただろうということは、簡単に予想できます。

 

 

 

また、部署によって優秀と される人間は異なります。「使えない」と評価された新卒さんは、単に配属された部署が合っていなかったのかもしれませんし、もしかしたら上司の方にマネジ メント能力が足りなかったのかもしれません。複合的な原因がありそうなのに、「家庭時の手伝い」のみを原因にするのは、少し疑問が残ります。

 

 

また、家庭時における子どものお手伝いを否定するつもりもありません。個人的には、お手伝いは「生きる力」を養ってくれるのでは・・と期待しています。上記メンバーで「手伝いをよくしていた」と答えた男性は、「無人島でも生きていける」とよく言っていました。

奥様が出産のため里帰りしても、一人で自分のためにフルコースを作り、一人の時間を楽しめるような人です。その他の方も、非常に優秀で、人生を楽しんでいるように見えますが、やはり彼が一番、地に足がついている感があります(あくまで、個人的な印象です)。

 

 

 

 

で は、「勉強したくない、仕事をしたくない」人間に育ってしまった理由は何なのか?個人的な答えは、「彼らが子どものときの両親の姿が、楽しくなさそうだっ た(楽しくなさそうに見えた)」です。「働く」という行為を子どもが肯定的に捉えられたか、捉えられなかったか、という一言に尽きるように思います。(具 体的な理由は、ニートになった若者たちが、彼らの両親に抱いていた「共通する感想」とは? で)

 

あなたは、どう思いますか?

 

seiko について

たけうち せいこ 「国や社会の枠組みを越えて、自由に人生を演じられる人に育てる」ことを教育方針にしています。具体的に言うなら、「自分で仕事を作って、稼いでいける力」を養う、ということでしょうか。 都内在住。『 みずがめ座×AB型』 という、占いでは「先進的で変人」と明記されることの多いわたしですが、個人的には非常に保守的な人間だと思っています。趣味は読書、あとオシャレをするこ と。夫と娘の3人暮らし。

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