偏差値よりも挨拶を

a0782_000805ロボットやITは劇的にわたしたちの生活を変えました。それは非常に便利で役立ちます。その一方で、これからどんどん人間社会を脅かしていくのだろうと、大変危惧しています。初音ミクというバーチャルなアイドルが武道館でライブまでしている時代なのです。バーチャルですよ?バーチャル。そのうち、バーチャルな女の子が接待する、バーチャルキャバクラとか出てきそうです。

ご存じの方も多いかもしれませんが、pepperというソフトバンクが作ったロボットが、福祉施設で既に働いています。しかも、1年も前から。我が子が大人になる頃どころか、今働いている大人だって「将来が不安」な時代です(笑)。だからこそ、やっぱり実生活で使える知識を、娘には身につけて欲しいと願っています。私立出身者が公立出身者よりも高い給料をもらっている現実はあります(公立vs私立 データで読む「学力」、「お金」、「人間関係」)。でも、それは「現時点」のお話。

 

偏差値よりも挨拶を 社会で伸びる子どもたち 本の概要

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  • 子どもたちは「現実社会との接点」を求めているということです。新しい世界に踏み込んでいく点はテーマパークと同じなのですが、ここは派手なファンタジーの世界ではなく、自分で能動的に手を動かすリアルな世界です。テーマパークには異質な世界を体験する感動がありますが、キッザニアには大人の社会を知る期待感があります。(P.14)
  • 仕事にふれるきっかけをもたないまま、エスカレーターにのって大学や専門学校に進学したけれど、いざ就職という局面に立たされて二の足を踏んでいる、そういう絵柄が浮かんできます。(P.21)
  • なぜなら、子どもの親は「この大学に入れば、きっと社会で成功する」というコンセンサスにしたがって、小学校のころから子どもを「いい大学に入れるように」と考え、私立に通わせたり、塾に入れたり、家庭教師を付けたりしていたのに、その結果、基本的なコミュニケーション能力すら備えない若者になっていたのですから。つまり親たちは、子どもを社会に出て役立たない人材として育てるために、せっせと「投資」して、エスカレーターに乗せていたことになるのです。(P.43)
  • エスカレーターに乗せてしまえば、どこに向かうか、その「方向性」については何も考える必要はありません。エスカレーターの上は特別な世界です。価値観を示す評価額は「学校軸」にあります。そして、それは多様性を保障するものではなく、学校が考えた、学校に都合のよい評価軸となっています。(P.90)
  • 「いま求められているのは、新しい時代を切り開く多用な人材だ。それを生み出すのは多様な学校であり、多様な親の選択である。だが、東大進学を唯一の指標として学校評価を繰り返す、その熱中ぶりこそ、私立受験を巡るニッポンの現実である」『東洋経済 2007/6/30号』(P.138)
  • たとえば、ビジネス社会では今、激しい淘汰が行われています。その競争に打ち勝ったものは上流ビジネス人になれますが、戦いに敗れれば下流ビジネス人として生きることになります。その結果、一生懸命に働いてみても給料は安く、福利厚生も薄く、仕事の達成感も少ないと言う現実が待っています。(P.184)
  • ところが、不思議なことに、誰もが自分が「下流に落とされていく」とは思っていません。ビジネス人として下流に落とされていくお父さんは、「自分だけは大丈夫」と高をくくっています。お父さんを仕事に送り出すお母さんもまた、「夫に限って落ちることはない」と信じ切っています。真実から目をそらして、悲惨な結果を考えまいとしているのです。(P.185)
  • 子どもには、かけがえのない未来が待っています。親は、子どもが人生において成し遂げられない妄想を追いかけるのではなく、小さくてもいいから自分の興味があること、人のためになること、やっていて充実する仕事を探し、その幸せな時間を増やしていく生き方を応援し、遠くで見守るしかないと私はおもっています。(P.188)

 

時代が変わる

わたしたちが小さい頃と比べて、これからの世界は全く変わっていくんだなという印象があります。ロボットでさえ、コミュニケーション能力を獲得しつつある今、生身の人間に求められることは、「創造力」なのかもしれません。でも、その創造力は、芸術などに代表されるものではなく、「どうしたらもっと楽しくなるか?幸せになれるか?」といったことを考える力なのだと思います。

小学生までは、のほほんとしていて良い時期です。逆を言えば、その頃が最も創造力を育てられる時期です。ぜひ、この大切な時期を余計なことでつぶしたくないと思います。

 

 

seiko について

たけうち せいこ 「国や社会の枠組みを越えて、自由に人生を演じられる人に育てる」ことを教育方針にしています。具体的に言うなら、「自分で仕事を作って、稼いでいける力」を養う、ということでしょうか。 都内在住。『 みずがめ座×AB型』 という、占いでは「先進的で変人」と明記されることの多いわたしですが、個人的には非常に保守的な人間だと思っています。趣味は読書、あとオシャレをするこ と。夫と娘の3人暮らし。

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