世界の教育から、日本の教育を見てみよう

日本と世界はどの点が違うのか、「島国」呼ばわりされる日本の教育で、どんなところを気を付けて行ったらよいのかを考え、こんな本を読んでみました。

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突破する教育 世界の現場から、日本へのヒント 本の概要

【アメリカ:デモクラシー・プレップ・パブリックスクール】

  • いくらアメリカが民主主義国家だ、といっても、国民が民主主義について理解していなければ、よりよい選択をし、よりよい国づくりをしていけるはずがない。だから、勉強して学力をつけ、節度を身につけ、社会を知り、自分たちの代表を選ぶ目を養うことが必要なんです。P.7
  • 夢が持てるのは、勉強してきたからこそ。P.14,15
  • 日本では、衆議院選挙や参議院選挙など選挙のしくみは、小中学校の社会科(高校だと現代社会や政治経済)で学ぶが、教科書に書いてあることをなぞるのが大半である。実際の政治とは無縁のところで授業が行われる場合が多く、子どもたちにとって政治とは抽象的なもので、身近に感じないまま有権者になっていく。P.27
  • 若いうちに政治に関心を持つと、”変わり者” として仲間外れになりかねない。これでは日本の若者の政治意識は成長しない。P.42
  • 勉強ができないと、つまり基礎知識をもっていないと、ニュースを見ても新聞を読んでも、今ある問題が何か、それに対して政府や行政がどのように対応しようとしているのかということについて、是非の判断ができないというんですね。P.53
  • (日本の公教育は)画一教育と批判されるけれど、一定のレベルは確保されているということですね。P.54

【フィンランド:サウナラハティ小学校】

  • Planに送金すると同時に、女の子に宛てた手紙を書いて送る。パキスタンからは定期的に女の子からの手紙と、寄付がどのように使われているのかという報告がPlanを通して届く。「女の子の成長の様子や、自分たちが集めたお金で彼女が勉強することができるようになったということが、彼女の感謝の言葉とともに手紙で知らされることは、子どもたちにとってとても衝撃的なことです。フィンランドとパキスタン、距離が離れていても、自分たちが小さなかかわりをもつことによって、これだけのことができるんだ、という強烈な体験になります。彼女に対する責任感も生まれます。こうした体験から、地球全体でクラス人たちのことを考え、自分たちには何ができるか、何をすべきか、ということがおのずと考えられるようになる、そう信じています」P.74
  • 自然環境も学校の環境も、家庭環境もすべて、子どもたちにとって居心地のいい場所であることが大切です。居心地がいい環境にいることで、人は初めて心を開くことができます。それをとことん追求していくことから、自分たちの社会、国、世界が同じように心地よい環境であるためにはどうしたらいいか、ということを話し合い、考えられるようになっていくのです。P.70
  • 「人生はリスクの連続です。それを乗り越える答えに、たった一つの正解などはありません。そのときの状況に応じて、みんなで知恵を出し合い、どういう道を選択していくのか、ということを考える訓練をこの時間にしています。エネルギー問題について考えたときにも、「完全なものはない。すべてのエネルギーには何か問題がある」ということにまず気づいてほしいのです。」P.81
  • 日本のエリートというのは、答えが分かっていればその途中経過は見事に説明できるけれど、何が起こるか分からない状況では、いろいろな仮説を組み合わせて考えることができない。P.98
  • 「18歳で判断なんて、そんなの大変」と親の世代が言うべきじゃないですね。やってみることを応援する、うまくいくように手をさしのべる。方向性を示してあげれば、子どもは前向きに進んでいけるんじゃないかと思うんですよね。P.100
  • わたしは日本の社会を思うとき、「こうあらねばならない」と考えることが自分たちを息苦しくしているような気がします。「~ねばならない」と考えるから、答えが一つしかない。それができなければ苦しくなる。もちろん、「ねばならない」と考えて行動する場面もありますが、ストレスが少ない、生きやすい、自分たちを幸せにする価値観を考えて行動してもいいんじゃないかと思います。P.101

【フランス:マークス・ドーモア中学校】

  • 結局、誰もがみな自分に気をひきたい、自分に目をかけてほしい、と望んでいることがひしひしと伝わってくる。さみしいし、甘えたいし、もっと自分のことをわかってほしい、それが子どもなのだ。それが満たされないと、何か別の形で訴える。その表現方法が暴力だったり恐喝だったりと、歪んだ形に出てしまったのである。P.131
  • 「うちの親はこういっていた」、「親にはこう言われた」という反応をする子も多く、子どもは親の影響を受けやすいということもよくわかります。P.135、136

 

なんのために学ぶのか?

姉曰く、アメリカNY州は「教育税」がかかるらしい。しかも高いエリアになると、月に20万くらいかかる。貧しいエリアはそれだけで、「普通」に勉強することは叶わないのだ。

上記で紹介したアメリカの学校は、NY州のなかでも貧しいエリアになり、学校では恐喝や暴力行為、授業崩壊が日常と化していて、もはや普通の授業は受けられない。そういう状況なのだ。

わたしは、「良い学校に入るため」だけにする勉強はキライだけど、知識を身につけることがどれほど大切かはよく分かっているつもりだ。世の中には、どうしても「悪人」が存在する。「善人」だからだまされても仕方ない、なんてことにはならない。

可愛いわが子を「搾取される善人」にも、「悪人」にもしたくない。

 

別件だけど、Planの寄付活動、わたしもしてるんですよね。でも、寄付してる国の人から手紙がくるタイプではなくて、ただ寄付してるだけ。だってなんだか手紙が来るって「寄付してやってるんだよ」的な感じで、カンジ悪い気がして。

でも、相手国から手紙が来たら、きっと娘は今よりずっと関心を持つだろうと思う。だから、手紙をもらうやつに変えようかな。

seiko について

たけうち せいこ 「国や社会の枠組みを越えて、自由に人生を演じられる人に育てる」ことを教育方針にしています。具体的に言うなら、「自分で仕事を作って、稼いでいける力」を養う、ということでしょうか。 都内在住。『 みずがめ座×AB型』 という、占いでは「先進的で変人」と明記されることの多いわたしですが、個人的には非常に保守的な人間だと思っています。趣味は読書、あとオシャレをするこ と。夫と娘の3人暮らし。

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