カリキュラムも時間割もない学校 -サドベリースクール-

a1130_000078 「サドベリースクール」をご存じでしょうか?カリキュラムもテストもない、学校に行って何をするにも自由!という学校です。初めてその単語を聞いたのは2年前。頭の中に?しか浮かびませんでした。それって学校で呼べるのか?算数は?国語は?将来、どうするの?と疑問ばかり。

しかし今では、非常に魅力的な学校に思えます。「自分が何が好きか分からない」という動物として致命的な現象は、”小さな頃から学校や家庭で我慢をし続けてきたからだ”という持論のあるわたしなので。ということで、今日はコチラ。今から約40年前、サドベリーを最初に立ち上げた校長先生が書いたお話。

 

自由な学びが見えてきた ~サドベリー・レクチャーズ~ 本の概要

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  • このサドベリーで自由であることを許された子どもたちが常に語り合っているのは、そのためです。大事なのは、他者の精神に分け入って学ぶ能力こそ、学習の鍵だからです。それは、ただ単に学科の知識をため込む能力ではないのです。p.72
  • わたしたちの文化はコミュニケーションがどれだけ大事なものか、分かっているのですが、絶え間なく変化し、急激に発展する、この現実の世界で生きていくための準備をするはずの「学校」ときたら、コミュニケーションを最低限に抑えこんでいる。p.74
  • わたしたちは子どもたちに、現実世界のこの場で人間関係を築いていく、実践的・直接的な経験を楽しむ機会を用意してきました。幼いうちから、他の子どもや大人とどう付き合うか、自分で考え、経験させているのです。p.94
  • 時間が規制因子となっていないサドベリーのような学校では、子どもたちは、今を愛し大切にする能力を失いません。p.147
  • 遊び方を忘れてしまった・・・・これはもう、とんでもない学習障害だと言わざるを得ません。遊び方を忘れた人は誰でも、サドベリーのようなところが「学校」であると気づくことはできません。それがどう教育と関わり合っているのか、理解することもできません。p.179
  • 親を喜ばせようという気持ちが全面に出ている子は、自分自身で喜ぶ方法を知らないものです。自分の「内なる声」に耳を澄ますことができないのです。p.183
  • 子どもたちに対して、時間のプレッシャーがかけられます。そこに、就職のプレッシャーも加わります。さらには周囲の期待のプレッシャーものしかかる。「さあ、これをやろうね。時間、無駄にするなよ。集中だ。学校に行け。これをやれ、あれをやれ」 こうした圧力が結果として何をもたらしているか?私が最も目にするのは、まず抑うつと不安です。p.190
  • サドベリーはわたしに、答案の上手な書き方や、こまごまとした文法を教えてくれませんでしたが、独立した個人になるよう育ててくれました。英語や数学のテストの点の取り方ではなく、自分の意見を表現することを教えてくれたのです。p.218

 

サドべリーは新しい学校か?それとも”やりすぎ”か?

サドベリーを取り巻く批判は、どこでも見受けられる。多いのは「子どもの本分は勉強だ」や「わがまま放題に育った子どもが社会で通用するとは思えない」という声だ。わたしもこの学校に強い関心を抱く一方で、公的教育機関の持つカリキュラムや運動会、文化祭などのイベントも捨てがたいと思う。なにより、サドベリーを出ても卒業証書どころか”学歴”にもならないのが痛い。万一、があったらどうするんだ!?

ちなみに、「子どもの本分は勉強」という意見については、わたしは「子どもの本分は遊び」だと思っているし、「わがまま放題に~」という意見については、「小さいころから我慢を続けてきた子が、非行に走りやすい傾向にある」という考えの持ち主なので、すべてスルー。(笑)

日本の公立学校では、「数%のエリートがいれば、あとは替えのきく人間で良い。と政府と経団連が言ってます。」で紹介したように、能力別によるクラス分けが一般化しているよう。先日、公園へ行ったときにも小学2年生くらいの3人組の女の子がそんな話をしていた。「○○ちゃんのクラスは、××やったの~?」「・・・。やってない。」「え~!?やってないんだ?え~~~!!」 優クラスの女の子2人が、明らかに劣クラスの女の子をバカにしている、非常にシュールな場面だった。。。

ちなみに、ベストセラー作家の本田健さんもこのスクールに非常に興味を覚えたらしく、何でもアメリカの学校にお嬢さんを通わせているそう。(そのために家族で引っ越したんですって!さすがお金持ち!笑)→本田健さんのサドベリースクールに対する感想はコチラ(本田健 教育講演 「子供たちがしあわせになる学校とは」)

前の記事でも書いたけれど、「親が何を重要に思っているか?」が如実に表れるのは教育だと思う。そして子どもの自立を願うなら、最後には子どもに選ばせてやるのが筋なんだろう。

まあ、まずは旦那さんと娘と一緒に学校見学へ。が、一番現実的な道だろうね。(行ったらUpします)

 

2015年7月14日に、東京サドベリースクールへ一般見学に行ってきました。詳しくは、東京サドベリースクールに行ってみた率直な感想をご覧ください。

seiko について

たけうち せいこ 「国や社会の枠組みを越えて、自由に人生を演じられる人に育てる」ことを教育方針にしています。具体的に言うなら、「自分で仕事を作って、稼いでいける力」を養う、ということでしょうか。 都内在住。『 みずがめ座×AB型』 という、占いでは「先進的で変人」と明記されることの多いわたしですが、個人的には非常に保守的な人間だと思っています。趣味は読書、あとオシャレをするこ と。夫と娘の3人暮らし。

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