大学を卒業しても「非正規」でしか働けない人と、その家族の詳細な未来予想図

a0002_010339構造的に非正規が作られる。しかも3人に1人の割合で・・・、ということを、きっと多くの方がご存じなのに、なぜこうも抜本的な対策がとられないのか? が不思議でした。

なぜ、社会がこんなにも下層に落ち行く若者に「自己責任でしょ?」と言ってのけられるのか、知らんぷりした結果、どんな未来が待っていると専門家は見ているのか、が知りたくて、こんな本を読んでみました。

なぜ日本は若者に冷酷なのか そして下降移動社会が到来する 本の概要

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  • 一つは、若者の間に格差が生じているということである。今までのように、正社員(正規公務員も含む)として安定した職に就き、収入を得ている若者も依然として存在している。そして、相変わらず、正社員男性と結婚して安定した生活を送る見通しを得ている女性も存在している。その一方で、定職に就きたくても就けない若者、定職を持つ男性と結婚したくてもできない若年女性が、徐々に数を増やすことになる。(P.14)
  • つまり、中高年の生活を守ることには熱心だが、増大する一方の非正規雇用の若者に関しては、「正社員化」を口で唱えるだけで、結局は根本的な対策を打とうとしない。(P.16)
  • 親に依存するのが当然という意識は、日本では、子どもの教育費を親が負担するのは当たり前という考えが強いことによく表れている。(P.17)
  • 2012年にベネッセと朝日新聞が行った調査の結果、「親の経済状況によって子どもの教育に差が出るのはやむを得ない」という回答が、「問題である」という回答を上回ったと報道された。「当然」だという回答も増えている。つまり、親の状況によって、子どもに格差が生じるのは社会的に是認される、つまり、親の格差は子どもの格差に引き継がれることは当然だと考える人が増えているのだ。(P.19)
  • では、弱者に転落する若者が増える中で、社会が若者に冷たく、親がやさしいという状況が続いたらどうなるだろう。私は、次の三つのことが起こる、いや現在起こりつつあると考えている。①親に依存している若者の中高年化、②親に依存できない若者のアンダークラス化(ネット難民やホームレスなど)、③階級社会の到来である。(P.22)
  • 大学の就職予備校化という人もいるが、わたしからいわせれば、大学は予備校にもなっていない。(P.33)
  • 現在は大学に入学したら「就活」以外の選択肢はない。-中略- とにかく就活をしなければ、卒業時点でまともな職に就ける可能性は低い。(P.35)
  • とにかく大学卒業時に入社した会社によって一生がほぼ決まってしまうシステム、新卒一括採用の刊行が崩れない限り、大学の高校化は止まらないだろう。(P.36)
  • 就活や結婚において無駄になるかもしれない努力を強いられるのが、今の若者の現状である。全員の目標達成が構造的に無理であるならば、せめて、成功者と失敗者の格差を縮めるシステムづくり、たとえば、大手企業は新卒も既卒も同じ条件で採用する、司法試験に落ちた法科大学院修了者のための新たな資格をつくる、おひとりさまでも大丈夫な社会保障制度をつくる、などが必要になってくる。(P.46)
  • 就職活動の実態を考察した卒業論文が多くなっている。その中に、学生の企業選びの「本音」を調査した論文があった。そこで、学生が本当に重視しているのは、給与でも、福利厚生でも、企業の成長性でも、ブランドでもなく、「居心地のよさ」である、という結果がでた。逆にいえば、どんなに高給で条件がよさそうに見えても、居心地が悪そうならばパスするとのことであった。-中略- その卒論をかいた学生は、就職活動が企業の採用担当者と志望学生の「化かし合い」の場になっていて、そこにエネルギーを注ぐことの不毛さを指摘していた。(P.51)
  • 2008年のリーマンショックでは、「派遣村」報道などで、製造業の派遣切りで生活基盤を失った独身男性が大きく報道されたが、実は、事務職などで、派遣、アルバイトの未婚女性の解雇や雇止めが広く行われた。キャリアウーマンでも、未婚女性という理由で、外資系を中心に解雇されたという話をよく聞く。しかし、彼女らの大多数は親と同居しているパラサイト・シングルなので、当面の生活に困ることはない。だからあまり報道されなかったが、職業を持って経済的に自立するという生き方ができるかどうか、不安を持つ未婚女性が増えたことは確かである。(P.54)
  • しかし、今、日本社会で生じている事態は、(高等教育を受けることについて)教育投資の効率の良し悪しというような生やさしいものではない。(P.63)
  • つまり、学歴の費用対効果を考える場合、①学校進学にかかる費用、②学校卒業によって就ける職業の平均収入、だけではダメで、③その職業に就ける確率(就けないリスク)、この三つの次元を考慮しなければならない。さらに、職業がもたらす収入も、注意を要する。(P.67)
  • 教育の投機化が日本社会にもたらしている問題点を指摘しておこう。まず、一つは、学校卒業者が想定した職に就けなかった時のことがまったく考えられていないこと、その結果、若者に保守化傾向が表れている点である。-中略- 2009年のベネッセの調査では、なりたい職業がないという高校生が激増し、2004年で3分の1だったのが、ほぼ半分にまで増えている。もう職業は、自己実現の手段ではなくなった。単に将来の安定だけを求めている高校生が増えている。これも、高等教育がリスク化し、なりたくてもなれなかった時に生じるショックを受けないようにしているのだろう。(P.77)
  • わたしが離婚調査をしているとき、ある離婚経験者から「夫がリストラされ、生活ができないので、離婚して実家に子どもを連れて帰ったら、引退していた父親が私たちを養うために再就職してくれた」という話を聞かされた。-中略- 現在の若者の家族関係と経済状況はともに不安定である。その不安定を引き受けているのが、高齢の親世代なのである。(p.151)
  • しかしこのままだと、能力がある日本人は、どんどん海外に活躍の場を求め、優秀な外国人どころか、単純労働者すらも、日本に来たがらない状況が出現する可能性が大である。グローバル化した世界経済の中で生き残りさえも危ないのでは、とつい思ってしまう。(P.165)

 

一体、日本人はどこへ行きたいのだろうか・・・

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なぜこんなにも、日本の教育に大きな弊害が出来てしまったのか・・、と考えてしまいます。いや、教育よりも社会に問題が多いのでしょう。

 

どんなに頑張っても、”構造的に”「非正規」という人たちは作られて、社会の底辺で生活することになります。

 

また、恐らく、正社員も今後は二極化していくでしょう。創造性と情熱を持って績に貢献できる人間と、そうではなく、イヤイヤ仕事をこなす人間です。前者は素晴らしい待遇を得られるでしょう。

けれど、ITがより普及していく未来で、創造性もなく、ただ安定さを求めて仕事をする人間に、果たして安定は「約束」されるのでしょうか??

 

 

特に女性は、ただ「女性」というだけで、リストラの対象になりやすいのです。

結婚させてしまえば・・・、とお考えの親御さんもいらっしゃるかと思いますが、年収400万以上の未婚男性は、全体の4割以下しかいません。また、上記の本にもあるように、離婚して子どもを連れて帰ってくる可能性もあります。そのとき、どうしますか?

 

やはり、わたしには、不安定な未来で生きていかねばならない女の子にこそ、「0から稼ぐ力」が必要に思えてなりません。(0から稼ぐための最初の一歩を踏み出しませんか?詳細はコチラ

 

好きなことは、人生を豊かにする。情熱は、人生を切り開く。

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我が家では、お勉強よりも好きなことが優先です。好きなことは大事にしなさい、と旦那さんとともに言い聞かせています。

好きなこともなく、言われたことをイヤイヤしなければならない人の未来は、今後とても厳しいものになるでしょう。

 

 

個人的な考えですが、本格的にお金を稼ぐという経験は、高校生以上で良いと思います。小学生のうちは、できるだけ想像力と創造力を養ってほしいと思っています。

 

ちなみに、娘はお絵描きが大好きです。

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好きなことがわからない、という人には育てたくない、好きなことがあって、それが好きだと言えて、好きなことを大事にできる人に育てよう、というのが我が家の基本スタンスです。0から稼ぐには、情熱が何よりの財産ですから。

 

あなたの家は、どんな教育方針ですか?

 

 

seiko について

たけうち せいこ 「国や社会の枠組みを越えて、自由に人生を演じられる人に育てる」ことを教育方針にしています。具体的に言うなら、「自分で仕事を作って、稼いでいける力」を養う、ということでしょうか。 都内在住。『 みずがめ座×AB型』 という、占いでは「先進的で変人」と明記されることの多いわたしですが、個人的には非常に保守的な人間だと思っています。趣味は読書、あとオシャレをするこ と。夫と娘の3人暮らし。

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